また歴史がひとつ
公開日:
:
未分類
神戸新聞「姫路・OS松竹座閉館へ シネコン進出で入場者激減」(2004.11.17)
七十四年の歴史を誇る姫路の老舗映画館「OS松竹座」が、十二月三日を最後に閉館する。戦災をくぐり抜けた重厚な外観で市民らに親しまれてきたが、シネコン(複合型映画館)の進出などで入場者が激減していた。運営会社の「姫路松竹座」は今後、テナントビルへの建て替えを検討。戦前から続いた映画の灯が消える。
他の地方都市の例に漏れず、姫路市もかつては古い商店街~JR駅前付近が栄えていたのですが、今では夕方を過ぎるとゴーストタウンのようです。飲食スペースとして期待された「ひろめ市場」も速攻で破産。数軒あった書店も大型店に客を取られ撤退。時代の流れとはいえ、呉服屋さんなんかも無くなってしまってます。
メインストリートである「御幸通り」は100円ショップやらコンビニやらフランチャイズ系のお店だらけ。「車に乗れないけど、家族とは行動を共にしない年齢層」をターゲットにするからなのか、こんな店しかないから、集まる客が狭まるのか、どっちが先なんでしょうか。電車も高速化して、(神戸の)三宮まで35分だっけかな?そんなんじゃ、この街は栄えないですよねえ。街中心部には未来はないなあ。(とは言え、実はメインから一本はずれた御溝筋商店街は家賃が安いのか面白い店が出てきてます)
いっそのこと、駅からお城まで、時代劇のセットみたいな商店街にしてしまえばいいのにと思うんです。電車で来た観光客も、観光バスのお客さんも、まずは江戸時代の街並みを歩いて、お城と遭遇するような、そんな感じがいいんじゃないでしょうか。現在、お城の大手門の前に勘違いな建物を建ててますけど、ああいうインチキくさい土産モン屋は論外です。
家屋老朽化・維持費高騰で歴史ある建造物を解体せざるを得ない民間人から古い住宅とかを買い取って、御幸通りに移築、御幸通りを江戸時代の街並みにしてしまいましょう。この街に欠けているのは「街並み」に対する意識です。あの猛烈にすごいお城に比べて商店街がしょぼすぎです。
中途半端に『近代化』するのは、よその地方都市にやってもらえばいいことで、姫路市としては、ひたすら過去にこだわる。駅近辺は現代、お城に近づくにつれて、時代が遡っていくというのもいいかもしれない。タイムトリップストリート。市の観光課の方々はラスベガスなどをちゃんと視察してくるべきなんじゃないかなあ。
このブログで関連すると思われる他の投稿
- PREV
- Googleに翻訳機能![このページを訳すBETA]
- NEXT
- DVDレコーダ東芝RD-XS36購入
Comment
突然すみません。
masakiさんにメールするのはここでいいんでしょうか?
実は、昨日、初めて松竹座が閉館したことを知り、とてもショックを受けています。
姫路のことだから、あの素敵な建物ごと取り壊してしまうのでは?と思うと、すごく悲しくて、誰か同じ想いの人はいないか?と思って、ネット検索したら、ここにたどり着きました。
姫路という町は、本当に中途半端に近代化を目指してしまい、貴重な町並みや建物を平気で壊してしまう町なんだなぁとがっかりさせられてしまう事、多いです。大手前通りのせいでんの南の銀行の建物、大きな時計がついていて、レトロで好きだったのですが、ある日シートで覆われて、改修工事をしているのかと思っていたら、すっかりなくなってしまっていました。コンセルボのビルも、二階あたりに細く区切られた、きれいな飾り窓のようになってた部分も、趣きがあって好きだったのに、ある日気づくとアルミサッシに変わっていました。
松竹座も、同じ運命をたどるのかと思うと、本当に寂しいです。
突然のメール、失礼しました。
よかったら、メールください。
originally posted by: niki at 2004年12月16日 06:40