ブルースハープを始めるなら・・・
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ブルースハープ、またはハープと一般に称されるハーモニカは10個の穴を持ち、それぞれの穴が吹く・吸うで音程が異なります。そして、その並びはどこを吹き・吸いしても綺麗な和音を奏でられるのです。演奏するキー(調)に合わせて、ハープのキーを選びます。
もっとも簡単なのは、ハ長調(Cメジャー)にキーがCのハープを合わせる方法で、これをストレートポジションといいます。どこを吹いてもハ長調の音しかしませんから、演奏に合わせて適当に吹き吸いしてるだけで、なんとなく雰囲気が出ます。
また、ブルースやロックなどではクロスポジションと呼ばれるキーを選択し、主として吸音を響かせる奏法が基本です。
さて、ではいったいどのキーから始めればいいのでしょうか?これは自分のやりたい曲によって異なりますので、一概には言えませんが、とりあえずはCもしくはDのハープを選ぶのが無難だと思います。というのも、このあたりのキーですと、非常に鳴らしやすいのです。キーがAなどは音が低いため、音そのものを出すのが困難です。最初にAのハープを買ってしまうと絶望的な気分になってしまうと思います。
さて、さらに、Cのハープならストレートポジションとして使う場合、ギターもコードを押さえやすいですし、キーGの曲に対するクロスポジションとしても使用可能です。また、同様にキーDもギターで弾きやすいですし、キーAに対するクロスポジションとしても有用です。
ブルースなんかですと、キーAやキーGが多いですし、ギターでも弾きやすいキーですよね。ちなみにブルース(もしくはロック?)なハープがフューチャーされたメチャクチャかっこいい曲でポールバターフィールドバンドのBorn in Chicagoという曲はハープのキーがDです。また、教則CDなどでもキーCやDのハープを前提としたバッキングトラックが収録されています。
とにかく、伴奏無しで練習するのは気分も乗らないので、いまどきでしたら、PCでバッキングトラックを簡単に作れますし、アコギで3コード進行を作って、録音したものをバックに練習しても良いと思います。
さて、ハープのキーが決まれば、次はハープの種類をどうするか?ですが、オススメはHOHNER社のSPECIAL-20という樹脂製のボディを持ったハープです。ハープは木製ボディが主流なのですが、樹脂製ボディはベンドという音程操作の基本テクニックを覚えやすいです。どうしても木製ボディということでしたら、HOHNER社MARINE BAND CLASSICがオススメです。なんといっても、世界中のプロが愛用しているモデルですから。。。でもやっぱり樹脂ボディをオススメします。雰囲気よりもまず音程操作が第一だと思います。
教則本もたくさん出ているのですが、やはり一番いいのは吹きたい曲で使われているハープのキーを調べて、曲をひたすらコピーすることではないかと思います。実際のところ、本に書いてある口の中の絵を見てもよくわからず、自分で試行錯誤することになると思います。出せる音が限定されているだけに意外と分かりやすいものです。
ブルースハープはとても簡単に始められる本格的な楽器です。そして、簡単だけれど、奥深く、でも、ツボを押さえればそれなりに聞こえます。なんといっても、プレイヤーの絶対数がギターに比べると少ないのがいいですね。そして、恐ろしいことに!プロが使っているのとまったく同じ楽器が2,000円台で買えてしまうのです。
なお、えらそうに書いてますが、高校生の頃、最初にHOHNER社のBluesHarpを買ってから、すでに20年になりますが、ほとんど進化していません・・・。60歳くらいに渋いブルースマンになれればいいや、というくらいの感じで構えてます。
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