掃除機の修理 日立CV-PP8
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いろいろ
2011年8月購入の掃除機・日立CV-PP8が故障したので修理した記録。
注意
電気製品ですので、感電・火災などの恐れがあります。この記事は実践記録であり、ご自分での修理をすすめるものではありません。ご自分で分解修理される際はコンセントにささっていないことを確認するなど、ご自身の責任のもとで行ってください。当サイトを参考にして被ったいかなる損害にも当サイトは責任を負えませんのでご了承ください。
症状
- スイッチを押しても吸わない
- しかしヘッドのブラシは回転する
- 本体についているエコランプなどもスイッチに連動して点灯する
リモコン部分解
以前、同様に不動となった時はリモコン部での断線だったので、今回もそうだろうと高をくくり、診断もせずにリモコン部を分解するも、テスターで見る限り、スイッチに反応しているようだ。リモコン部はもとに戻すのが結構大変なので気楽に分解すべきではないと改めて思った。
モーターブラシを疑う
お手上げかと思い、ぐぐってみたところ、掃除機のカーボンブラシ摩耗の事例がたくさん上がっていた。早速分解してみた。お尻の外側に短めネジ2本、それを外したところに長めネジ1本、本体の蓋を開けた脇のところに長めネジ2本。これだけでパカっと外れる。
モーターの反動を吸収するためか、面白いことに内部はネジを使った固定をしていない。スポンジの弾力ではめ込んであるだけ。そーっと、モーター部を引っ張りだし、くるんであるスポンジをめくってブラシを外してみたところ、残量5mm程度しかなかった。
部品を取り寄せるまでの間、一旦元に戻してなんとかなるかもしれないと運を天に任せて組み直したところ、動き出して喜んだのもつかの間、しばらくしたらスイッチに反応しなくなった。しかも、この作動している間、やけに「電気臭」かった。あの独特に匂い。
諦めてこの日は終了。
カーボンブラシを取り寄せる
さて、軽くググッただけでカーボンブラシを通販しているところを発見。
日立掃除機のカーボンブラシ・CV-SJ10-038 | カデンの救急社 | 日立部品販売店
メール便送料164円、宅急便送料540円だったが、メール便だといつ届くか分からないなと、どうせ日曜日しか手を付けないくせに宅急便を選択してしまった。差額376円。しかし実際には日曜日注文で金曜日着だったのでメール便で十分だったと思う。なお、このお店は支払いにPayPalを使用可能でした。
本体1,080円+送料540=合計1,620円
カーボンブラシを交換
届いた荷物を開けてみます。返品は5日以内だって。これは週末DIYerには焦る規定。
新品カーボンブラシを見てみます。この時点ではまだ掃除機を分解しておらず、記憶のなかではブラシ残は「無い」というほどなかったわけではないのだろうか、と思っていました。
さて、分解に先立ち、プラ手袋を用意しました。なぜならば、先週、素手で作業して黒い粉が指について大変だったからです。おそらく削れたブラシがカーボンの粉となってモータ周りのスポンジにいっぱいついていたからではないかと思われます。町内会の草むしりでも役立つのであって損するものではないのでぜひ入手を(参考: リーダー プラスチックグローブ Mサイズ 100枚入)
先週に引き続き分解です。まずテール側。両脇に短めのネジが2本。
ここを開けると、長めのネジが1本。これをはずさないと蓋は外れません。
前側のネジはここに長めのが2本。以上で蓋が外れます。
蓋はあんまり無理矢理にひっぱると壊れるかもしれませんが、それほど慎重にならなくても大丈夫ではないかと思われます。
ここまで詳しく写真を撮っていたのに写真は急に減少するのは、手袋が真っ黒なため、iPhoneを触る気がおきなかったから。さて、上の写真でいうと、左側のリールをそーっと引っこ抜くと、モーター部をまるごと引きずり出せます。リール引っこ抜きの際には黒いレバーに注意。
モータ部は上に持ち上げると、スポンジの圧力で止まっているだけなのですぐに外れます。電線がちぎれないようにそーっと、恐る恐るの作業です。写真でいうと上側にはリモコンから来てると思われる茶色と白の細い線もあります。
カーボンブラシの説明書にはスポンジを脱がせてしまうように書いてありますが、実際にはちょっとめくるだけでも作業出来ました。ただし、ネジをモータ内に落とすと磁力のため取り返すことができなくなりそうな気がします。くれぐれも注意。
さて、カーボンブラシを外してみました。新品を見たあとでは「これは確かに寿命到来だ」と思わずにはいられませんでした。
改めて新品の写真を並べますと。
新品のカーボンブラシをネジをモーター内に落とさないように慎重に取り付けます。元に戻す時はケーブルリールを先に収めたほうが作業が簡単でした。また、上のほうの写真にもあるように、黒のピンにリールのボタンからくるリンクを引っ掛けないといけませんので注意。
また、電線の取り回しがよくわからなくて、とりあえずなんとか格納。
説明書には最初に30分間慣らし運転で異臭を確認とありましたが、あまりにうるさく、暑苦しいので20分ほどで終了。あとは異臭・煙などに気をつけて使用するように伝えて終了。なんとなく、いまだに電線の取り回しに心配が残りますが、掃除機という道具の性質上、電源の入ったまま放置することはないと思うので大丈夫でしょう。
費用
- 費用 カーボンブラシ1,080円+送料540=合計1,620円
- 所要時間: 約50分(前回の原因究明を除く。2日目はリール組み込みに悩んだためタイムロス)
- 難易度: わりと簡単
- 必要道具: +ドライバー
- 満足度: 廃棄せずに済んだのでゴミも減ったわけだし、意外に安く済んで満足度高し。