紙飛行機で手先の器用さを身につけた
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いろいろ
『子供の科学』という科学雑誌がありました。
小さな電気屋を営んでいた父(当時、大学工学部出身の電機屋の主人はレアだったと思う)は、僕が科学系に興味を持つのを喜び、毎月買ってくれていました。電気工作の記事があったり、未来の話が書いてあったり、動物のことが書いてあったりしたと思います。
さて、この本の目玉付録は紙飛行機でした。紙飛行機といっても、紙を折り曲げて作るのではなく、ケント紙を切り抜いて、セメダイン(たしかセメダインが指定されていた)で張り合わせ、機体をつくり、主翼・尾翼をつける立派なものでした。ハサミとカッターを使いこなさないことには正確に切り抜くことができません。また、貼り合わせるのも慎重さが必要でした。
図面だけ提供されているモデルは自分でケント紙を買ってきて、書き写して切り抜いたものです。割り箸と輪ゴムでカタパルトを作ったのも懐かしい。あ。そういえば、ゼムクリップを切って、カタパルト用に埋め込んだのだったなぁ。子供の科学本誌だけでは物足りない向きには別冊でも提供されていました。ほんとに作りたい機体は切り抜くのがもったいなくて作れないというジレンマ。。。
毎月、数百円で未来を想像させ、非常に高性能な紙飛行機を提供してくれていた『子供の科学』。僕自身は、高校で化学式がまったく理解できず、理系を断念してしまったのですけど、あの紙飛行機がきっかけで航空技術者・研究者になる夢をもち、かなえた方も少なくはないのでしょうね。ふと、思い出して、アマゾンで検索してみると、今でも別冊版を売っているようです。美しいレタリングの表紙は健在ですが、収録数は少ないみたいです。
よく飛ぶ紙飛行機〈Vol.1〉―切りぬく本 (切りぬく本) | |
二宮 康明
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